【ローテ】パルシェンの性質と運用についての私的考察
こんにちは。先日パルシェン入りの構築を久々に組んでみたところ、選出が全く出来ないどころか、出してもほとんど活躍しなくなったという事案が発生しました。
原因が自分のプレイングがパルシェンの性質に合わなくなったためだと判断し、パルシェンを泣く泣く封印せざるを得なくなりました。
今回の記事はその判断の際に考えたパルシェン単体の性質および運用方法について書き残しておくものとなっております。
以下、パルシェンの考察
・パルシェン
50-95-180-85-40-70
ローテーションで猛威をふるっていたポケモン。減った理由は、おそらく対策意識の強化に加えて構築にバンギラスやハッサム、キノガッサ、コバルオンといったポケモンが増え、構築にトリルが入っているのが必須になってきた事が一因ではないかと考えられる。またこのポケモンは強さを持つのに扱いにくいという、とにかくひねくれたポケモンでありそれも使用者の減衰に拍車をかけている。
基本的に殻を破って殴るのがほとんどだが、稀にスカーフ型がいる。スカーフパルシェンはほとんどの龍を倒す事ができるが、圧力と素早さは格段に劣るため先手をとって氷弱点のポケモンを潰す使い方のみに絞るべきであろう。
破りパルシェンの強さは、AS二段階上昇という破格の性能UPにより制圧範囲を大きく広げられるところにある。また、メインウェポンのつららばりがスキルリンクと破りのおかげで、高威力でありながら身代わり貫通能力を持つという特殊な能力を持つ。
パルシェンのダメージ計算については手元に164カリが存在しないため後日計算して記載する。
さて、運用時には何を気をつけねばならないのであろうか。まず真っ先に思い浮かぶのは三点、先制技、トリックルーム、砂嵐である。いづれも襷で特殊技への保険をかけてHPをかなり削って破るパルシェンにとっては、破りが無価値になるレベルの要素であるので、これらを意識するのは必須と言っていいだろう。
それでは、どう対処するべきなのか。トリックルームについてはトリルを返すのがもっとも一般である。また、挑発で相手のトリルを止めるのも良いし、トリックルーム下で強みを発揮する駒をこちらも並べておくのも良い。
砂嵐に対しては単純に天候を張り替えてしまうのが良いだろう。幸い霰ダメージは無効なのでとかく砂嵐を消す事のみに終始すれば良いのでチョイスは多様である。また、別視点からのアプローチで、夢特性である防塵を使うのも有りではあるが、つららばりの威力は当然不安定になるため別のポケモンとしての運用になる事を気をつけたい。
先制技に対してであるがこれが一番難しい物となる。策としては先制技持ちのポケモンを真っ先に潰すか、金縛りで封じてしまうという手がある。しかしどちらもうまくいくか確定はしない。また、パルシェンに氷の礫を持たせて、先制技持ちに先制して礫を当てて倒せるところまで相手を削り取るという手もあるが、この詰め方は神速持ちには優先度の関係上全く意味がない。
さて、この三つの要素を抑え込む駒として今まで相棒候補として上がってきたのがモロバレルというポケモンである。
このモロバレルは①S30という遅さからトリックルーム下で先手ほうしが可能②日本晴れで砂嵐の書き換えが可能③先制技持ちに対して後攻ほうしを行う事で確実に一ターンの眠りの保証ができるという、先の三要素のほとんどをみたしているため好んで組みあわされた。
しかしこの並びも完全ではない。まず、種族値が低いため力押しされると押し負ける可能性が常に存在する。次に、この二体はヒードランに対してかなり不利に立たされる点がある。身代わりでほうしを凌がれるか、挑発でパルシェンの破りとモロバレルのほうしを妨害してくるためである。また、ハッサムにいたってはアクロバットでモロバレルが吹き飛ぶ可能性があり、モロバレルとパルシェンのどちらも強い打点を持たないためどうしても処理が遅くなりがちになる。化身ボルトも相性は良くない。バレルのほうしを防ぐ身代わりに対してつららばりがあるものの、いたずらごころ電磁波によってパルシェンが機能停止するので電磁波をどうしても阻害しなければならなくなる。バンギラスは晴れを行う事で不利は解消されるが、相手が鉢巻バンギラスだとモロバレルが機能を行う体力が残らないため、実質一匹丸損になってしまうのである。
この点を軽減したものが雨ちんまんと俗に称される定番の雨構築であろう。ニョロトノを追加する事によってヒードランの威力を下げながら波乗りでハッサムに遂行でき、バンギラスにたいしても決して不利ではない。ただし、ボルトロスの電磁波の脅威は取り除けたという訳ではない。原型を紹介するためにとても古い記事を引用したので、今風に組み替えるならジバコイル→FCボルトロス、トルネロス→鋼(ハッサムやコバルオンが候補)が良いであろうか。
ここでパルシェンとの別のポケモンの組み合わせも考えてみる事にする。(雑感多め)
・ブルンゲル
要素としてはトリックルームを貼り替えし、先制技のほとんどに対して抵抗があり(呪われボティとは生憎今回の場合ゴーストの耐性がマッチングしていないが)また、ヒードラン、ハッサムといったポケモンに対して弱くないのが挙げられるが、電気、草の一貫性とバンギラスの一貫性がどうにも解消し難い壁として持ち上がる。この場合パルシェンを遊撃手のような駒として考える(メインの並びとして採用しない)のが殆ど。
・コバルオン
先制技に対してレジストがあり、バンギラスを含む並びを鉢巻インファで削って行くことができる。また同様にハッサムやヒードランにも強い。ただし、トリックルーム耐性は皆無であり、火力も役割をこなすのに十分で有る程度なので柔軟性には欠ける。
・クレセリア
要素はトリックルームを貼る、日本晴れを行って砂嵐を取り返せるという点を満たし、さらにケタ外れの耐久で役割を確実に遂行できる。ただし、削り役としての速度は非常に遅く、邪魔な駒を排除して、パルシェンを一刻も早く安定して動かすという意味ではシナジーが薄い。
・サマヨール
トリックルームを行う事ができ、かつ金縛りで先制技を縛れる(神速、マッハパンチ含め)また、日本晴れもできるにはできるのですべての要素をみたしている。また、耐久も役割を遂行する分は充分にある。欠点としては挑発の通りやすさとバンギラスに対して薄くなる点であろうか。しかし、他のメンツに比べると欠点が多くないのは魅力。
ここまで切り返しの要素としての駒を見てきたが、攻撃面として組ませる駒についても考えてみる。
・ガブリアス
素で早く、相手の電気を無効にしながら電気タイプに遂行を行う事ができ、ヒードランやバンギラスに対してもそれなりの強さがある。攻撃力としては強烈だが、如何せん厳しい対象が被りがちになるのが難点であろうか。(コバルオン、ハッサム、ナットレイなど)
・トゲキッス
襷ガッサには50%以上、他のガッサには95%で勝つ事ができ、ナットレイなどにはエアスラ+破り氷柱で確定を取れたりするなどダメージ面で組み立てやすさがある。ただし、バンギラス、ヒードランにたいしては厳しさが残る。
・キノガッサ
相手のバンギラスに対して強く出れる、ブルンゲルを削り取る事ができ、ナットレイなどの鋼にも有る程度の打点があると割とシナジーはある。ただし、トゲキッスはお手上げ状態。
・ハッサム
相手のハッサムを削るためにジュエルアクロバットが推奨か。ヒードランに対して弱いが、ハッサム、ナットレイ、バンギラスを含む並びに強く出れる。
・ラティオス
カイリキーという隠れた天敵要素を潰す事ができる。また、パルシェンの確定圏内に入れる意味で早く高火力なラティオスは相性がいい。ただし、ハッサム、バンギラスにはまとめてやられてしまう。
・ジバコイル
ハッサム、バンギラスにたいして強い。また拘り電気の火力でガッツリ削る事ができる。ただしヒードランにまとめて潰される。
パルシェン単体のHPが殆どない状態がデフォルトな点を考えて相方を選びたいところで有る。
以上、後日細かな追記を行う。
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